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三題噺

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いつの間にかすっかり秋めいて、陽射しは眩しくともしのぎやすい毎日が続いています。
先日シルバーウイークとやらのエンディングに、新潟までひとっ走りしてきたのは既にご報告したとおりです。

お陰さまで我が156は元気ハツラツ絶好調で、往路も復路もグランドツーリングの面白さを味あわせてくれるとともに、精神的な疲労も少なくハンドリングの愉しさも再確認させてくれました。
でもね、時々すれ違った現行メルセデスのCクラスクーペ(W204)などを見てしまうと(特にC250 ブルーエフィシェンシークーペがいいなぁなどど)「きっとああいうのに乗れば安楽だしメルセデスのハンドリングだし、何しろメルセデス品質だろうなぁ・・・」などと思っちゃうのは本当でした。


(これはC63AMGというバケモノですが・・・)

それはきっと大きく間違ってはいないと確信しています。
メルセデスのW204と156は全く違うベクトルの車ではありますが、自動車という工業製品が持つ共通な部分においてはメルセデスが通るたびに帽子を脱がなければいけないでしょう。

それでも強がりを言えば、156を手放してW204を購入したらきっと手放したことをずっと、そう、かなり長い間悔やむに違いありません。
ファーストオーナーの倍以上の距離をともにしてきた私の156は、今更ながらとっくに私の車以外の何物でもなく、良きベターハーフになってくれてます。


9月23日 関越道 土樽サービスエリアにて

で、ようやく今夜のお題「三題噺」
若いころ自動車工学などという雑誌を数年間定期購読していました。今でもあの時読んだことは自分の何処かの部分に影響を残していることに気がつくことがあります。
それはそう、今回の弾丸ツアーでもムクリと鎌首をもたげてきたんです。

それは何かというと、完調なエンジンとは「良い混合気」「良い圧縮」「良い火花」の実現であるということでした。
今夜はこの三つの要素を三題噺に取り上げようと言うわけです(^O^)

156に搭載されたV6エンジンは、現代の車らしく電子機器でマネージメントされたエンジンです。
かつてのキャブレターで混合気を作り、増圧されたバッテリーの電気をディストリビュータで分配するなどというやり方ではありません。
また、混合気については、私のフェーズ1ではラムダセンサーは1個ですが、エキゾーストマニホールド直後の排気ガスから検出された酸素濃度をフィードバックさせ混合気の濃度をコントロールするという賢い手法(今では当たり前ですね)
混合気を司るもう一つの肝はエアフロセンサー。スロットルバルブ直前に設置されていることで、エアークリーナーを通過してきた空気量を測定してくれてます。
156はスロットルもフライ・バイ・ワイヤですから、スロットルバタフライ開度とこの数値化された空気量を基にエンジンコントロールユニットはインジェクターから吐出する燃料の量を適正にしてくれるというわけです。

というわけで、先ずは「良い混合気」
私の場合、ラムダセンサーとエアフロセンサーは数年前に交換してあります。
一体これらの部品がどれくらいの寿命を保ってくれるのか知らないんですが、兎も角今の時点では息継ぎも不整脈もなくタコメーターの赤いところを超えても尚、回りたがるほど元気です。
そして一昨年はクランク角センサーを交換しました。
これといった不具合があったわけではないのですが、15万キロを迎えるという時期にクラッチ関連を交換するタイミングで一緒にお願いしました。
因果関係を明らかには出来ませんが、ケータリングの頃の印象で書けば進角装置が新しくなったという感じでしょうから、設計当時に求められた負荷の変化に応じた点火時期がマネジメントされていると信じて良いのだと思います。


さて次は「良い圧縮」
これについてはピストンリングの摩耗が一番わかり易いのでしょう。
ピストンリングはその摩耗による交換時期がいつごろやって来るのでしょう。
今のところオイル上がりもオイル下がりも見受けられませんしブローバイがひどく多くなっているという兆候もありません。
取り敢えずMy156のエンジンにおいて、ピストンリングは圧縮という役目をまだキチンと行ってくれていると考えて良さそうです。
ピストンリングのもうひとつの大切な役目は、熱伝導による放熱だと教わりました。
適正な摩耗と適正な熱伝導はともに適正なオイルの使用でしょう。
ジュリアにもアルフェッタにも油温計があり、しかもジュリアには油圧計もありました。けれど156にはありません。個人的にはセンターコンソールの3連メーターの時計のスペースには、上下扇型に動く2針式のオイルテンプ/オイルプレッシャーを表示するメーターが欲しいと思ったこともありました。


こんな感じの・・・ね。

まぁ、時々オイルレベルゲージを見て走行距離と色と匂いと味(!)を確認すれば、交換時期を逸するほどの失態は避けられそうですが。

最後は「良い火花」
156はダイレクトイグニッションシステムを採用しています。
言うなればかつてのイグニッション・コイルが各気筒ごとに与えられているわけですから高効率なスパーク・システムですね。
実はこの部分が一番不安。
プラグはNDのイリジウムのそれに交換して、その時の明らかな変化に驚いたことを覚えています。
しかしイグニションを司るコイルそのものは未交換のままです。。。。
今まで幾度もエンジンは完調だと言ってきましたが、それは新車の時の状態と比較しての話ではありません。それは勿論新車の156を経験していないからです。
それでも今年の猛暑の中、エアコンをかけっぱなしで渋滞路を一時間以上ノロノロ運転した時もアイドリングがバラけることもなく、その後急激にアクセルを開けても失火するような気配は微塵もありませんでした。
水温も90℃~110℃ほどの間を維持していて、加圧されたリザーバ・タンクもその役目をきちんと果たしてくれています。

先のピストンリングの話と同じように、今は取り敢えずイグニッションシステムは不具合はないと類推されるだけの話だということですね。



というわけでMy156の三題噺。
一言で言えば「今は元気だけど、それがいつまで続くかは模糊として明らかでない」ってところでしょう。
そうなれば答えはひとつ。先ずはイグニッションシステムの刷新。
でもね、ご存知でしょうがイグニッション・コイルってお安くないんですよねぇ。。。
プラグは10万キロ保証とかですからまだまだ大丈夫ですが。
そしてエンジンヘッドを開けてメタル類の目視点検で交換箇所の要不要を確認。



う~ん。分かるけどそこまでやるか?
156を入手してからは治療より予防、そして対処療法から決別したいと決めてたけど。

秋の夜長、暫し来し方行く末をじっくりと考えるといたしましょう。 また明日(^_^)/~~~





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以前アップしたアルファを題材にした読み物も、ご興味あればぜひご覧くださいませ。
第一作:1話2話3話4話5話6話ネタばらし(^O^)
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