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Channel: 社会不適合オヤジのブログ
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サドルバッグ考

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今日はまたまた自転車のお話。
私が27歳の頃、つまりもう30年も前ですがイギリスのライトロードスターの「現代語訳」を作ろうとショップにお願いしてオーダーした自転車。



オーダーしてからロールアウトするまで2年近く掛かっためんどくさい自転車でした
その当時お店には職人さんが二人いらしたんですが、行くたびに私のだけ取り残されてました。
どうにも遅々として進まないので、製作は見かねたお店のご主人が殆ど行うというはめに。

その頃もうご主人は滅多にヤスリを掛けたり銀ローを吹いたりすることはなくなったもので、ある意味貴重な自転車です。

今までサドルバッグの必要は感じていなかったのですが、ここに来てポタリングでぶらぶらするのにはさすがにメッセンジャーバッグというのでは似合いません。
当時私は革でハンドメイドのツールバッグを作ったのですが、それでは荷物を持つにはキャパシティが足りません。

で、こうなりました。



リヤへ回るハブギア用のワイヤーがフレームチューブに内蔵されているところがおわかり頂けますでしょうか。とても美しい処理がされています。こういうところが日本のハンドメイドの凄さ。
ふつうに考えればなめし革のバッグが一番お似合いでしょう。もしくは帆布地のそれ。
でも今の時代に合わせるのであればコーデュラナイロンがライトで良いのではないかって思いました。
サドルは最近ブルックスのB33へ交換しました。取り替えた理由はサドルバッグを吊るためのベルトループがあることと、今迄使ってたサドルはとってもレアなのでコレクションとしてとっておきたかったからです。



マッドガード(泥除け)は、これまたレア・アイテムの樹脂製のブルーメル“クラブ・スペシャル”ですから、ガードへ直接荷重がかからないようにサイズは慎重に決めました。
サドルへの取り付けは同じくナイロン製のトゥ・ストラップ。(クリストフ製)

いい雰囲気になりました。



外したバッグはストラップをつければ、そのままショルダーバッグへとなります。



上部のコンパートメントにはモバイルバッテリーがジャストサイズで入ります。



今日の撮影はRX1Rではなく、同じくSONYのNEX-5。レンズはフォクトレンダー・ノクトン40㍉



スナップ的に何枚か撮ってみました。



近所の公園ですが、銀杏などの木の葉が色づき、紅葉は今が盛りです。



車も勿論そうですが、自転車もバイクもお国柄というものがあります。
この頃は良くも悪くもグローバルスタンダードという考え方が浸透して、個性のある乗り物が少なくなってしまってます。
私のような旧い人間には少し寂しい気がすることは確かです。



ネ?独特の雰囲気、分かってもらえますでしょうか。
内蔵された変速用のワイヤーは、トッグルチェーンを引くために再び姿を表します。
でもね、これ30年前にオーダーしたっていいましたよね。
その当時既にイギリスの自転車とパーツは凋落の一途を辿り、この自転車でイギリスのパーツを使えたのは、リヤの内装ハブギア(スターメィアーチャー)とフロントフォーク(レイノルズ521)、今回使ったブルックスのサドル、そして先ほどお書きしたマッドガードとチェーンのみ。
しかもそれらは全てこの自転車を制作していたお店に在庫していたデッドストックパーツ。
もう希少な部品として入手が難しくなっていたものばかりです。

ハンドル、グリップ、ブレーキ本体、スポーク、ラグ(フレームの継ぎ手)はイタリア製。
クランクセット、ライト、ペダル、ブレーキレバー、タイヤ、ヘッドパーツなどなどはフランス製。
メインフレームチューブ、リムは日本製。
フロントのハブはアメリカ製。
このように大英帝国は1980年台には既に自転車産業からも大きく後退していたことが判ります。
青臭かった私は、そのアンチテーゼとしてラージもしくはラーレータイプのライトロードスターをオーダーしたんです。
ま、へそ曲がりって言うことですが。



公園の中をグルッと回り、その後特に目的地を決めず2時間ほど走ってきました。
この前組み上げたミニヴェロより遥かに乗りやすいしスピードの維持もたやすい。
フルオーダーの自転車の乗り心地の良さと良いフィット感は経験した方しかわからないでしょう。
吊るしの200万円のスポーツバイクよりよっぽど優れてます。



目指したのはラージかラーレーの現代語訳って言ったけど、本当に好きだったのはトライアンフかBSAでした。



1904年制のBSA。まさにイギリスが光り輝いていた頃のライトロードスター。
見てるだけで小一時間過ぎちゃいますヽ(=´▽`=)ノ

ま、こういう変なオヤジだと、昭和の残党と言われる日も近いような気が・・・ また明日(^_^)/~~~




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