今日、1月31日は「愛妻家の日」だそうです。日本愛妻家協会（URL：http://www.aisaika.org/）が制定したんですって。
この無理矢理っぽいこじつけは、1月の1をアルファベットの「I」に見立て、「あい(I)さい(31)」の語呂合わせからということです。
ちなみに与謝野晶子の夫、与謝野鉄幹が残した有名な「人を恋うるの歌」という一文がこれ。
妻をめとらば才長けて 見目麗しく情（なさけ）ある
友を選ばば書を読みて 六分（りくぶ）の侠気（きょうき）四分の熱
平たく言えば「嫁さんをもらうなら才能があって賢くて、オマケに美人で見かけがよくて、且つ情に厚いタイプがいい」
「友人を選ぶとするなら書物を読む人で、義理人情6割、情熱4割くらいの割合の人がいい」
そんな意味でしょうか。。。。
歌川国貞 「祝言松島台」「桂川長右衛門 おはん」 安政３年
この「人を恋うるの歌」は16番まである、長い歌。その4番はこのような歌になっています。
あゝ我れダンテの奇才なく バイロンハイネの熱なきも
石を抱きて野にうたう 芭蕉の寂びを喜ばず
「私にはダンテのような才能もなく、バイロン、ハイネのようなあふれんばかりの情熱もないが、芭蕉の孤高の情熱とその美意識をよしとする気持ちはある」
「喜ばず」とは「喜ばない」という意味ではありません。意志を示す「むず」が簡略化されて「ず」となったもので、この場合は「よしとする」という意味でしょう。
鉄幹のような人物がこういうのでは、私など足元にも及びません。。。
それでも尚、蟷螂の斧とわかりつつ、一句捻ってみましょうか(^o^)
紅梅に 似たり新婦の 頬染めて
（こうばいに にたりしんぷの ほほそめて）
春先の祝言。その初々しい頬の色は、あたかも庭に咲く紅梅のようだ、そんな景色。
ありきたりな感じがしますが、まぁこのくらいでご勘弁ください。。
一応、紅梅は2月の季語。明日から2月ですからそれだけは外せなかったです。
あ～ぁ。。。そうですか、日本愛妻家協会ですか。そうですか。。。 また明日(^.^)/~~~
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人を恋うるの歌 / 1月31日
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