昨日お伝えしました通り、今日はSLKの試乗に行って来ました。
自宅からお店まで凡そ1時間、10時前だというのに156の外気温度計は30℃を指しています。
途中かなリの渋滞もあったのですが、これまで苦労した水廻りのフル・リフレッシュとリヤ3面に貼った遮熱フィルムのためか、キャビン内はとても過ごしやすい環境に保たれています。
しかも途中では風量が強すぎる(肌寒い)ので、ダイヤルをオートから2へと減じた程です。
さてさて到着。早速お店の方にご挨拶してご対面となりました。
このR170モデルは銀か白が似合うなぁと思っています。
嬉しいことに今回のターゲットは白。でも白のボディカラーは実は少数派なんですって。
YANASE物の2002年式でオドメーターは31,000km。車検は数ヶ月残っています。
お顔はおとなしそうな笑顔です。とりたてて美人というわけではないけれど、愛嬌のある見飽きない可愛いタイプ、かな。
それじゃぁ後姿は・・・と。
このモデルは押し出し感があまりなくて、「どうだ!ベンツだぜ!!」という威張りたい人には不向きなモデルだと思います。
そんな方のニーズを知ってか知らずか、この後のモデルチェンジではミニSLRのようなデザインへと改悪(私的には)されてしまいます。
右肘をドアに乗せて、穏やかな顔でしれっと運転するには、この初期モデルのほうが絶対に良い。
なんか肩肘張らずに乗れそうですもの。
156が6速MTですから、ペアリングさせるならオーセンティックで且つ賢いATが欲しかった。
S2000を今ひとつ決め込めなかったのはまさにそこでした。2台とも6速MTって・・・
もしパドルシフトのS2000があったならば、きっと候補として今でも残っていたに違いありません。
電話連絡の際に試乗を勧められていたのですが、まずは助手席で乗り味を知りたかったのでお店のお兄さん(営業担当)に運転をお願いしました。
運転してしまうとアクセルやブレーキ、ステアリング操作が手中にあるので、これから起こる姿勢変化を予め予測してしまいます。
助手席であればダンピングやノーズダイブ、テールスクワット、コーナリング中のバンクや横Gなど、多少客観的に観察出来るというものです。
1DINのオーディオスペースにインダッシュナビが付いています。
この手の機器は自己所有したことがなかったのでちょっと嬉しいかも(^O^)
あ、カーキ色のパンツにトリコロールのデッキシューズは私の右足、エアコンのダイヤル操作してくれているのは運転してくれるお店のお兄さん。
さあ出発!郊外の片側一車線の住宅地の中をトコトコと走り始めました。
自己中なインプレッションはこの後お伝えしましょう。
オープンのままで30℃を超える猛暑の中を進むのですが、両サイドの窓を上げてエアコンを入れれば、車内(ん?内じゃないですね、開放されてるからなんというのでしょう)は快適なまま開放的なドライビングが楽しめます。
冷気は下に溜まるためか顔や頭は暑いのですが、胸元から下は十分快適。これなら助手席の住人も嫌な顔しないでしょう。
さていよいよ途中で運転交代です。今日はこの辺りをきちんと文章にしないといけませんね。
ステアリングは上質な感触です。
機構はR&Pだと思われますがしっとりとして適度な反力ですし、アシスト量も適正です。
勿論剛性感はメルセデスのそれを守ってくれてます。W201は贅沢なコストを掛けた美しい感触のB&N機構でしたが、このような車種にはW201のようなテイストでは不向きでしょう。
ステアリングの直径も156より一回り小さくて、いやが上にもスポーティな印象を与えます。恐らく330mmかもう少し小さいかといったところ。若かりし頃に使っていたMOMO CORSAより小径な感じがします。
唯一気になったのはセルフセンタリングがとても弱いこと。慣れないうちは舵の戻しが遅れ気味になります。ま、慣れればいいだけのことですね。
アクセルは馴染めないオルガンタイプ。ま、これも慣れですが。
フライバイワイヤーだと思うのですが、ドイツ車の例に違わず出だしはスノーモードになっているかのような穏やかさ。
出だしは音もなく穏やかにスルスルスル~っと行くものの、気がつくと早いと言うような発進加速。例えれば柔道や剣道のすり足の如き足さばき。
帰りに156に乗り換えた途端、キビキビした運転感覚は雲泥の差。青空に突き抜けるような脳天気な運転感覚。
やっぱりラテンの車は気持ちいいです。
いやいやSLKの話に戻しましょう。
過給器はターボではなくてスーパーチャージャーですが、パワー(トルク)を絞り出すようなタイプではなくてジワジワとアシストするような、そんな味付け。
高速道路などのようなシチュエーションであればS.Cの面目躍如って感じでしょうね。
実際2,200回転辺りからトルクの盛り上がりを実感出来ます。ところが街中を周囲の車と共に流して走るような運転ですと早め早めにシフトアップしてしまい、Dレンジに入れっぱなしですと2,500rpmまで回りません。
という訳で、やや急な登り坂に出会ったのをこれ幸いにと、マニュアルシフトしてみました。
Dレンジのままシフトレバーを左に倒すとシフトダウンしてくれます。3速まで落としてやや強めに踏み込むと、直4の2.3Lスーパーチャージド・エンジンは、モリモリとトルクを湧き立たせシートバックにやや押し付けられるようなGを感じさせてくれます。
以前C200のコンプレッサーを1週間ほど借りたことがあったのですが、W201とは比較にならないほどの車全体の出来の悪さを感じ、コストダウンのしわ寄せに辟易としたものです。
一番情けなかったのが安物丸出しのシフティングの操作感。
正直、車全体の出来はトヨタのマークXの方がよっぽど上なのではないかと思いました。
そんなことからシフティングについては興味津々だったのですが、結論から言えばメルセデスにも行き過ぎたコストダウンへの反省と改善があったと感じました。
シフトショックはほぼ感じられません。そしてシフトレバーの節度感と剛性感も不満ないレベルです。
残念ながらW201で感じた、上質な機械を精密な作り方できちんと組み込み、それを操作する人間がその優れたクラフトマンシップを感じる、といったような領域までには届いてはいませんが。
ブレーキはこの車の美点の一つといっていいかもしれません。
やはり1,380kgという比較的軽量な車重が功を奏しているのでしょう、踏み込む右足にはなんの不安もありませんしストローク量や急制動時(断って試しました)の絞り込める感じもサーボのアシストもじゃまにならないレベルです。
唯一不満だったのはトルコンのスリップが少ないのかクリープがやや強く、停止直前のブレーキ踏力の抜き方とクリープを抑える踏み具合のコントロールが難しいことです。(カックンブレーキが大嫌い)
やはり長文になりますね~
なにしろSLKがデビューした頃、実はこの車は欲しかったことを白状しちゃいましょう。
以前ユーノスの初代モデルに乗っていたのですが、やはりソフトトップはあまりにも間口が狭い。
真冬の霜が降りるようなときには車内が温まるまでは危険でした。樹脂のスクリーンでは熱線が無いので後方視界が確保できないんです。
その点、バリオルーフのこれは全天候型という安心感が違います。
S2000が候補に残らなかった理由の2つ目がこれ。たとえハードトップ付きを買ったとしても外したハードトップはどこに仕舞うの?
一戸建てで屋根付きガレージがあるか、地下駐車場がありセキュリティがしっかりした駐車場があるかのどちらかでなくてはハードトップを安心して保管できません。
それにハードトップを付けちゃうとだんだんオープンにするのが億劫になりそうです。
さてSLK最大の(唯一の?)見せ場「バリオルーフ」の他、乗り味、ハーシュネス、バイブレーション、全体の印象などについては明日お伝えします。
・・・・え?結局買うの?買わないの?どうするの?ってお聞きになりました?
う~ん。。。それも含めて、また明日(^.^)/~~~
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