たまには自転車の話題でも。
若い頃から自転車が好きでした。シクロツーリスム、とでも言えばいいのかフランスタイプの自転車に憧れました。
クリテリウム・レースのような使い方ではなくて、あくまでも旅行用のそれ。
ランドナー(Randonneur)いう呼び方でした。
フレームはクロムモリブデンが配合されたスチールパイプ。
繰返し荷重や疲労強度の高さ、そしてヤング率にも優れた構造部材です。
継ぎ手であるラグとは銀ローで溶接され、そのラグワークも職人さんの技術の高さを誇示する大切な要素でした。
上の写真はフランスの”Rene Herse”という有名なビルダーの作ったランドナーのシートラグ付近を写したものです。
こういうラグワークは「コンチネンタルカット」と呼ばれ、当時のツーリング車には定番のラグワークでした。
私も御多分にもれず、最初の「細い(タイヤの)ランドナー」をオーダーした時には、このコンチネンタルカットラグをお願いしました。
フレームは勿論ハンドメイド。
銀ローをアセチレンのトーチで熔かし、ラグも加熱してその隙間に流し込んで作ります。
フレームのチューブは様々で、バイクの世界でも有名なレイノルズ社の”531”というチューブはこの頃(70年代~80年代)特に好んで使われました。
レイノルズ社はクロモリよりもマンガンモリブデン鋼だったのが特徴的でした。
私の所有するハンドメイドの自転車は殆どが日本製のフレームチューブです。
ただ一台、街乗りの自転車のみはオールドイングランドの雰囲気を重視してレイノルズ531で組んでもらいました。
目利きな方は、このフロントフォークの曲がり具合でこのフレームが531のチューブを用いているということがお判りになると思います。
私が27歳の時にオーダーした、最後の自転車。
スターメーアーチャーの”5S”のハブギアに1/8チェーンをTAのシクロクロスのチェーンリングに掛けています。
シクロクロス用にしたのは勿論スラックスの裾を汚さない工夫。チェーンカバーの役目です。
いまでも英国の自転車には憧れがありますが、最近は本当に多様化した社会になったようです。
偶然、こんな自転車を見つけてしまいました。
生粋のイギリス製自転車です。メーカーのH.Pを見るとこんな説明がありました。
Pashleyはイングランド ストラットフォードという小さな町で営まれる。
ここストラットフォードは、シェークスピアが生まれ育った街でもあり、春は花が咲き乱れ、夏は深いグリーン色に染まる。そして、冬には黄金色の小麦畑が広がる。
Pashleyは、そんな素晴らしい町で80年の歴史を刻んでいる。
何とも綺麗な自転車です。高級品かと言われれば、やはりそこは「吊るし」の自転車。
レディメイドの限界は十分に見えちゃいますが、細かいところを気にしなければそれほど悪いものでもありません。
ま、決して高級ではありませんが良い味わいの自転車です。
このPashleyはこのモデルだけではなくクラブモデルや荷役用の自転車など、古くからあるオールドイングランドの味わいを残した自転車を作り続けているようです。
どうかイギリス病などとおっしゃらず、グレートブリテンと呼んでもバチは当たらないでしょう。
もう少し、そうここまで作りこめば喉から手が出るほど欲しいですね。(これはPashleyではありません)
う~ん。。。。見れば見るほど欲しくなる。
私のはライトロードスターの現代語訳。こういうクラブモデルの現代語訳のも、オーダーしてみたいものですね、元気な内に。
・・・・・すでに殆どの部品は調達済み、というのはナイショです。また明日(^.^)/~~~
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