トップギアのジェレミーってご存知ですよね。
今まで彼は幾つかの名言を残しているそうですが、私のお気に入りは次のセリフ。
各国の著名なカーメーカーを人体になぞらえるとすると、トヨタは脳みそ、アストンマーチンは顔、そしてキャデラックは胃袋であろう。え?アルファロメオはなんだろうって? アルファロメオは心と魂、それ以外にないね。
とまぁ、あの辛口のジェレミーにここまで言わせるのですから、アルファロメオも捨てたものじゃありませんね。番組に時々出てくるアルファの扱いには酷いものもありますが、あれはイギリス人独特の、スノッブさゆえのひねくれた愛情表現か。
ジェレミーのみならず、世界中の車好きからの熱狂的な支援(ほんとうか?)にもかかわらず、近年のアルファロメオの売上高は芳しいものではないようです。
フィアット・クライスラーのCEO、セルジオ・マルキオーネは2010年の時点で、イタリアの自動車メーカーが2014年までに50万台を販売すると予測した。けれどそれは絶望的になりつつあり、アルファは世界中でたった63,000台しか販売出来ていません。
さて御大マルキオーネはどうする?諦めるか・・・・いや、もっと強気な施策を展開するのだそうです。
フェラーリもマセラティもフィアット傘下であることは皆様よくご存知でしょう。
けれど誰もフィアットの車に乗っているとは思っていませんし、そんなつもりで購入していません。しかし、ことアルファロメオに関しては、現在のところはフィアット・クライスラー社製という図式になっているのです。
それはツインスパークのエンジンもそうですし、JTSエンジンもそうでしょう。古くは155や164のフロアパネルがオリジナルではなく共用されていたことも例として挙げてもいいかもしれません。
しかしマルキオーネの最新の提案は、アルファロメをフェラーリとマセラティと同じようにフィアット-クライスラー内のスタンド・アローンの法人とし再構築することなのです。
(ソース:Automotive News Europe 「Alfa will become stand-alone company」より)
それは今後続々と発表されるニューモデルにより現実のものとなるだろうと、Automotive News Europeの記者は続けます。
「アルファはドイツの高級自動車メーカーと直接競合できるよう車種の再編を行います。 そのためには新しい機種が必要になりますが、それは新しいセダン(ジュリア)、ロードスター(マツダ-アルファ)、SUV車(Giulietta Cross)などによりラインナップされ、BMW、メルセデス、アウディに対してアドバンテージを持つことになるでしょう」
Mitoとジュリエッタしか無い現状から考えると、にわかには信じられないのですが、その発表がどうやら明後日の5月6日に有るとのことなんです。
しかしスタンド・アローンへのスピンオフは、もしかしたらアルファの将来が見え易くするマルキオーネの意図で、相変わらずアルファに食指を動かしているVWグループへ売り渡すための、最初の実用的なステップなのではないかと穿った見方もできちゃいます。
ま、世界は急速に均質化していっています。
シトロエンのC5にさえ積まれている、1.6Lの過給器付きエンジンはミニにも積まれているわけですし、そのミニはBMW製という複雑な仕組みになっています。
VW製のアルファロメオになったとしても驚くことも無いのかもしれません。そうなっても生産ラインはイタリア本国のままでしょうから。
というわけでジェレミーのいうところの「心」または「魂」の車、アルファロメオ。
明後日のマルキオーネの会見は興味深いですね。また明日(^.^)/~~~
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