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156の情緒的改善・サイドブレーキレバー

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プライベートで所有する車というものに愛着を感じ、そしてその愛着を維持していくには多少なりとも手を尽くすことが肝心ですね。
自動車本来の使徒目的は「人が乗って目的地まで移動する」事にあるのは言うまでもありません。
それには先ず機能の維持、若しくはその改善が求められます。例えばオイルやタイヤの定期的な交換などでしょう。
それらに期待する目的を果たせなくなる頃合いを見計らって交換することで、エンジンの性能を十分発揮できる状態に維持したり、走る・曲がる・止まるを安全に且つ確実に行えるというわけです。

そしてもう一つ大事な事は「情緒の維持」または「情緒的改善」ではないかと思うのです。
自車に対し愛着を持つ、いや愛着を持ち続けるためには大げさに言えば心の満足度が必要でしょう。
これは機能的な性能を維持することと重なる部分もありますが、単純に感情が支配する満足度の部分も少なくはありません。

さて、相変わらず理屈っぽくて前置きの長い話になりました。
今回の話題の主はこちら。



サイドブレーキレバーです。
156のシフトブーツとサイドブレーキのブーツはPVC製と思われる合成革が使われていますが、経年変化で固くなりみすぼらしくなってしまうのは156のオーナーさんならば皆さんご経験がお在りかと思います。
私も2011年に本革製のブーツへと交換しました。この画像はその時撮影したものです。
黒いシボ模様に赤いステッチという、いかにもな感じのブーツですが高級感たっぷりでお手入れさえすれば固くならずしっとりとした艶は維持できます。
ところがグリップは樹脂製でシボ模様を真似た味気ないもの。
MOMOなどの後付けのグリップカバーも売られていますが、なんか気に入らずずっとこのまま使っていました。
最近になってこのアンバランスな感じが気になりだし、偶然こんなものを見つけて試してみようかという気になりました。



やはりシボ模様のつけられた本革製のグリップカバー(汎用)です。
ざっと長さを確認したところ、自分の156にはサイズはほぼ合致するのではないかと確認できました。
そしてもう一つ。この製品が気に入った点はここ。



根元側の下面が伸縮性のある素材で出来ていること。これによりある程度グリップの太さに適合でき、しかも常にテンションが掛かっているため滑ったり緩んだりしないのではないかと思いました。
それでもこれは両刃の剣で、ジャージ部分が伸びてしまったら逆効果になる可能性もありますが。

取り敢えず装着してみましょう。まずはこのスナップを外します。



グリップの根元にはくびれた部分ができていて、グリップカバーを重ねたことである程度直径が太くなってもスナップが留められないことを回避できます。
そして・・・



オォ!上手いこと行ったじゃァありませんか!
ただし156にはキツ目のサイズで滑らせてかぶせていくような潤滑剤を塗る必要がありました。また少々加工も必要で、ブレーキのリリースボタンホールが狭くハサミとカッターで広げることが求められました。
ホール部分は楕円形なのですが、156のリリースボタンは角の取れた四角形のような形状です。ステッチが近いのでカットは慎重にしなければなりません。ステッチを切ってしまうと革がバラバラになってしまうことでしょう。
本革のメリットは握った時も手が滑らず、しっかりと操作出来る安心感にあります。この意味では機能の改善と考えても良いのでしょう。



上の方に写っている小さなハサミはフライフィッシングの毛鉤を巻くときに使うもの。
オルファのカッターとこれを使い、少しづつ切り取っていたんですが、このハサミは先端が鋭くハサミの身幅も狭くそれ自身も短いので細かな作業にはうってつけでした。
心配だったジャージ部分は殆どキャパいっぱいに伸びています。156のサイドブレーキレバー部分は国産車のそれとは異なり、汎用のカバーでは想定していない形状なのかもしれません。それでもダブダブに余ってしまうより遥かに良い。



もう一つの心配ドコロだったブーツとの重なり具合も上手にまとまっています。もちろんブーツのスナップもきちんと留められました。
本革製であることからお値段はやや高めでしたが十分に満足できる仕上がりです。
ステッチ糸の太さが違うことが気になるといえば気になるのですが、保革油で手入れをしていくうちにだんだんと赤い色が沈んだ赤色へと変わっていくことで違和感は減っていくのではないかと楽観視しています。

こんなところはまさに情緒的改善。サイドブレーキなんて一日に何回も上げたり下げたりするところではありません。
でもキャビン内の調和とか手触りの感じが改善することは、より一層自分の車に対して愛着を感じることになりますよね。

さて、次はいよいよモノクロームのエンブレム(前後とも)へと作業は進みます。
思い起こせば不十分なメンテナンスしか出来なかった(してあげられなかった)ジュリアやアルフェッタにはこんな情緒的改善までは手が回らなかった。
所詮車はきちんと走ってナンボのもの。機能的な面での維持や向上をきちんと行なえばこそ、こういうお遊びも出来ようかというものです。

考えればつまらないネタ(?)なのですが、こうやって少しづつでも自分の神経に触らないものへとモディファイしていくのは、オーナーとして楽しい時間であることには間違いありません。

結論:滑りにくくなったし、見た目もとても良い雰囲気。

情緒的改善はひとまず成功  また明日(^_^)/~~~




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