未塗装樹脂パーツの保護について（ドアミラー）

昨夜は北関東では雹が降ったり局地的に大雨だったり、荒れた天候だったようですね。

そんな中、コチラではパラっと通り雨があったみたいです。

156のフェーズ1はドアミラーのカバーがボディと同色ではなく、無塗装の黒い樹脂なのが特徴です。
ところがこの「黒い樹脂」が悩みの元・・・

昨夜のような雨のあとでは、大概このような状態になっているのではないかと思います。

カー用品のショップには様々な処理剤が売っているのですが、一雨降れば元の木阿弥・・・

私も今までいくつかのケミカル剤のお世話になって来ました。けれど「これ！」っていう満足感のある品物には、残念ながら出会えていません。

そこで今回思い立ってこれで処理してみました。

「塗るだけで輝く」っていうキャッチコピーが嬉しいじゃありませんか～

ん？ボトルの下の方にも何か書いてありますよね？

そうです。靴クリームです。お手軽に濡れる靴墨、これが今回の「秘密兵器」でした。

これで樹脂部を塗ると・・・こうなります。

必要なのものは柔らかいブラシ（歯ブラシでもOK）とウエス。
もともと塗り口にはスポンジがついていますので、一定の速さで塗れば綺麗に塗れますがミラー付け根の狭い部分やリアドアノブの内側などはブラシで塗る必要があります。
そして一晩ほど置いて全体に落ち着いたらウエスで余分なワックスを落とすような感じに拭き上げます。

そう、ワックスなんです靴墨って。
この製品の成分表示は「蝋・油脂・染料」とだけ記載されています。つまり黒い染料が配合された乳化剤というわけです。
私は2日目にブラシを掛けてみました。微細な凹凸のある表面に馬の毛のブラシが入り込み、摩擦に依る艶出し効果もありとても均一に綺麗に仕上がりました。

そして昨夜の雨。

雨で濡れて溶け出してはイないかと、試しに濡れている状態を指で強めにさすったのですが指先に殆ど色は移りません。
ブラシがけが功を奏したのか、表面保護には余分なワックス成分は不要ですし、余分な蝋が流れて衣服に付く可能性も捨て切れません。
そして今朝は良い天気でしたが綺麗な状態のままでした。（誠に申し訳ないのですが、その画像が準備できませんでした。）

というわけで、ドアミラーカバーの保護剤は、なんと靴墨だったというタネ明かしでした。
でもこれって私のオリジナルじゃぁないんです。
「車樹脂靴墨」でググって見てください。きっと多くの記事が検索できることと思います。
中には自動車屋さんの裏技みたいな記事もありました。
また先述したようにブラシを掛けて凹凸に噛みこませておけば、洗車機にもある程度耐えらるようです。

今日は長文。

Bピラーは塗装仕上げで黒くなっていますからミラーカバーとは条件が異なります。
またバンパーの「ヒゲ」はゴム製ですので、これもまたミラーとは異なります。

靴墨に抵抗のある方には別な方法をお勧めします。それは劣化した部分を薄く削り落とすというやり方です。
未塗装の樹脂部品が白く変色したようになるのは、紫外線により樹脂の色素が退色してしまった事によるものなのです。

この表面をこそぎ落とすため、つや出し剤をスピンドルオイル代わりに、スコッチブライトのようなナイロンたわしで根気よく擦ります。
すると中からは新品のような色艶の樹脂が現れてきます。
けれどドアミラーまるごとひとつ終える頃には、もう片方の作業が嫌になるほど大変であることもお伝えしておきます。
そんな苦労をするのなら、靴墨でササッと手軽に塗ってしまうほうがどれだけ楽か・・・

バンパーのひげはゴムのせいか、靴墨とは相性があまり良くありません。
一旦綺麗になりますが、ムラになりますし、雨が降ると流れるようなスジが現れます。
こちらはやはりプラスチック消しゴムで変質したゴムの表面を削ぎ落とすのが得策です。
幸いヒゲは直線部分が多いので作業性は良好です。でもMONO消しゴムが2～3個必要でしょうね。

今回の靴墨は実際自分の革靴に塗っているものを使っています。
この製品は粘り気が多いタイプのようで、靴に塗ってすぐに触るとベタベタしています。
成分の油脂が重いのか蝋の特性なのかは不明ですが、偶然にもこういう粘り気のある靴墨こそ、樹脂パーツの艶出しに適しているとも書いてありました。

塗っている時に間違ってボディについても、万一雨の後に点々と黒くワックスが飛んでいても、綺麗なウエスですぐに拭き取れますのでご安心ください。

あ～靴墨のネタで引っ張るの気が重かったんです。でも披露してしまったのでスッキリしました。
未塗装樹脂パーツが白くなってることでお悩みのオーナーさん、これで無事解決ですよ。また明日(^.^)/~~~