このところ国内外で目を耳を疑うような事件が起きています。
もちろん抜き差しならないのはISISとヨルダンの関係。昨日も今日もTVではヨルダン国がシリア北部の都市、ラッカに大規模な空爆を行った映像を流していました。
文明の進歩と文化の進歩はあっても、理性の進歩というものは殆ど行われていないかのような絶望感に苛まれます。
いや近年の中共を見ると文明の進歩というものは、理性の進歩を駆逐するのではないかとさえ思えてきます。
それは隣国の半島国家も同じ。
60年代から70年代中盤にかけて10年を費やし、ベトナム戦争という誰にも何の利にならない戦争があった。
反戦、非戦の歌声はアメリカ内部で物凄き広がりを見せ、その中でもピートシーガーの「腰まで泥まみれ」という歌は多くの支持を受けた。
日本では中川五郎氏が訳してコンサートなどで歌い、彼の他にも多くのフォークシンガーが五郎氏の訳した歌を歌った。
今夜はそんな時代を思い、これをアップしました。
むかしぼくが優秀な軍隊の隊員だったとき 月夜の晩にルイジアナで演習をした
隊長はぼくらに 河を歩いて渡れと言った ぼくらは膝まで 泥まみれだが 隊長は言った進め
隊長危ないひきかえそうと軍曹が言った 行くんだ軍曹 俺は前にここを渡ったぞ
ぬかるみだけど頑張って歩き続けろ ぼくらは腰まで泥まみれだが 隊長は言った進め
隊長こんな重装備では誰も泳げません そんな弱気でどうするか 俺についてこい
わしらに必要なのはちょっとした決心さ ぼくらは首まで 泥まみれだが隊長は言った進め
これは高石ともやとザ・ナターシャ・セブンによる演奏と歌。
そしてこの「実話」をもとにした歌は次のように続きます。
月が消え溺れながらの叫びが聞こえて 隊長のヘルメットが水に浮かんだ
みんな引き返そうと軍曹が言った ぼくらは泥沼から抜け出して 隊長だけ死んでった
裸になって水にもぐり死体を見つけた 泥にまみれた隊長は きっと知らなかったのだ
前に渡ったときよりも ずっと深くなってたのを ぼくらは泥沼から抜け出した 進めと言われたが
これを聞いて何を思うかはあなたの自由だ あなたはこのまま静かに生き続けたいだろう
でも新聞読むたび蘇るのはあの時の気持ち ぼくらは腰まで泥まみれだが バカは叫ぶ進め
ぼくらは腰まで泥まみれだが バカは叫ぶ進め
ぼくらは腰まで 首まで やがてみんな泥まみれだが バカは叫ぶ 進め!
ピート・シーガーは文字通り泥沼化したベトナム戦争を、それでもプッシュするジョンソン大統領への皮肉を込めてか「バカは叫ぶ」と、大統領をその隊長に重ねた。
翻って現代、すでにTV映像で見る限りは戦争という呼び方をしてもいいのではないかというISISとヨルダンの関係。
第二次世界大戦以降は恐らく全面戦争という形式は取り得ないと聞きます。
みしかしたら今回のてテロ行為に対する報復の連鎖は「局地的な戦争」として、かなり長い時間を掛けて継続していくような気配も見せています。
あれから40年経つというのに、相変わらずどこかのバカが「進め!」という号令をかけているに違いない。
前に渡った時は上手く渡れたかもしれないが、いつもいつもその泥沼は同じわけじゃあない。膝まで、胸まで、そして首まで泥沼につかって、いよいよ身動きがとれなくなるのはどちらの国だ。
ピート・シーガー氏がこの世を去ったのは丁度一年前。人類は狂気の時代を捨てきれずにいる。
「腰まで泥まみれな国」を憐れむのか蔑むべきか。 また明日
☆オリジナルペタボタンです☆
にほんブログ村 Alfa Romeoカテに参加しています。
ポチッとお願いしま~す
以前アップしたアルファを題材にした読み物も、ご興味あればぜひご覧くださいませ。
第一作:1話・2話・3話・4話・5話・6話・ネタばらし(^O^)
第二作:1話・2話・3話・4話
第三作:1話・2話・3話・4話・5話
第四作:1話・2話・3話・4話
第五作:1話・2話・3話・4話・5話
第六作:1話・2話・3話・4話
第七作:1話・2話・3話・4話・5話・6話
第八作:1話・2話・3話・4話・5話
第九作:1話・2話・3話・4話
第十作:1話・2話・3話・4話
一話読み切り:ショート・ショート
自動車(アルファロメオ) ブログランキングへ
↧
腰まで泥まみれ / 高石ともやとザ・ナターシャ・セブン
↧